人生にはいろんなルートがある。
人それぞれ歩むペースは違うけれど、確かに歩んでいる。
複雑なルートだったり、簡単なルートだったり、色々あるけれど確かなのはみんなそれぞれのルートを道を必死に歩んでいる。
後悔しない人生なんてないけど、そう思っているけどそうじゃない人もいるのだろう。
後悔のない人生を歩んだと思う人は自分の心に正直にしたくないことはしないと言う。
僕はできているだろうか。そんなことは本当はどうでもいいのかもしれない。生きている。ただそれだけのことでいいのかもしれない。
楽しくて幸せなことをし続けることも人生かもしれないが、そんなものはすぐに過ぎる。楽しかったことはすぐに過ぎた。僕はそうだ。楽しかったこともあったけれどそれはもう今は思い出だ。思い出して浸ることはできるけれど、脳裏に焼きつくほど覚えていない。
そうだ、僕は本物の体験をしたかったんだ。そして体験した。多少の犠牲はあったけどまだ生きている。それだけで充分なのだ。病気になって見える世界も変わってしまった。もう健康とは言い難い。それでも確かな感動がそこにはあった。確かな人間がそこにいたのだから。
だってもう後悔してない。本物の人間になれたから。本物とは過ぎ去るもの。
もう2度と戻ってはこれないと気づき初めて輝くもの。
それが僕の後悔しない人生だ。
そして、それが本望だ。